探偵の求人条件とは?年齢や性別は就職に影響する?

2018年の時点で5,000〜6,000社ほどの事務所が探偵事務所として自治体に届け出を出しており、公安委員会の発表では、毎年数百社単位で新規開業の申請が届いているという探偵業。

もちろん毎年廃業する業者もいれば、届け出はしたけど実際稼働していない業者もあるでしょうから、これがすべての実数であるとはいえませんが、増加傾向にあることは間違いないようです。

では、そんな探偵社で働くにはどうすればいいのでしょう?

探偵になるのは意外と簡単?

まず、探偵の求人はどこで探せばいいのでしょうか?

実は探偵業社だからと言って特別な求人広告を出しているということはなく、
普通の求人情報に掲載されているのが通常です。

ですから、求人情報誌や求人情報サイト、そしてハローワークなどでも求人をみつけることができます。

では、そんな求人に対して負うおぼする際の条件などはどんなものがあるのでしょう?
まずは資格に関して。実は探偵になるために必要な資格ですが、実は特にありません。

探偵に特殊な資格はなく、探偵事務所によっては運転免許証が必須になっているかどうかという程度なのです。

世の中には「探偵学校」というものが存在するため、探偵にも何かしらの資格が必要と勘違いをしている方がいるかもしれませんが、多くの探偵事務所では、資格の有無を条件としていません。

探偵になるために特別な資格は必要ないのですが、上でも少し触れたように「運転免許証」はあった方がいいでしょう。探偵の業務の中には、車の運転が必要な業務も多く、そんなときのために免許証が必須という事務所は少なくありません。

また、運転免許証ということであれば、「自動二輪」の免許もあった方が就職には有利な場合があります。探偵業務の中には様々な業務がありますが、中には車よりもバイクの方が都合がいいケースが存在します。

そんなケースを考えると、バイクの免許を持っている、そしてできればバイクも持っているというのは好条件といえるかもしれません。

探偵に年齢制限や性別の制限は?

続いて年齢や性別と言った基本的な条件を考えていきましょう。

まず性別ですが、探偵事務所だからといって男性しか募集していないということはありません。
もちろん女性を募集している事務所も多く、近年では女性の探偵を多く雇用しようとしている事務所も少なくありません。

まず、探偵事務所に調査依頼に来る依頼者のことを考えると、女性の依頼者は少なくありません。
そんな女性の依頼者から話を聞くには、同性である女性の方が、依頼者も話しやすいということがあります。

探偵事務所に調査を依頼に来る依頼者からは、かなり込み入った事情を聴きだす必要があります。
人探しにしても浮気調査にしても、表面的な情報だけではなく、プライベートに踏む混むような事情も聴く必要があるでしょう。そんな時、相談相手が男性より女性である方が依頼者も話しやすいはずです。

また浮気調査や婚約者の素行調査などの尾行でも女性だからこそできる仕事があります。
例えば調査対象者が女性下着の店に入った場合、女性客ばかりのカフェに入った場合、
メイク道具や化粧品の店に入った場合。

このような場合男性の探偵が現場に入っては必要以上に目立ってしまいます。
こんなときは女性探偵が必要となります。

実際近年の尾行業務では、女性を1名以上含めたチームで尾行を行うという事務所が増えているようです。
探偵になるのに必要な資格がない以上、もちろん女性の探偵を募集している業者も多いので探してみてください。

続いて年齢ですが、これも特に条件を定めていない事務所が多いようです。

新規で募集する以上若い人の方が有利と考えがちですが、探偵の業務は意外と人生経験が必要な部分もあります。素行調査や尾行調査で不測の事態が起きた時、その場で慌てふためく若い人より、その場の状況に合わせてうまく繕えるだけの経験がある人材が求められることも少なくありません。

ただし、探偵の仕事は体力勝負です。年齢制限がないとはいえ、体力がないことには始まりません。
同じ茂みの中で3時間対象者が出てくるのを待つ、1日中歩き回る対象者を尾行し続ける、しかもそんな業務を1週間続ける。そんなことも当然あるでしょう。

そんな業務にも耐えうるだけの体力があれば、年齢は問わずという事務所が多いようです。

探偵として働くために求められる資質

実際に探偵として働くことを想定すると、必須条件となるのが体力と運転免許証。
ここではさらに探偵の業務を想定し、向いている人と向いていない人を考えていきます。

探偵の業務は体力も必要ですが、同時に忍耐力も必要といえます。この忍耐力も探偵として働くための条件といえるかもしれません。長時間同じ場所で対象者を待つ忍耐力や、なかなか結果が出ない尾行を連日続ける忍耐力。こういったものが求められます。

続いて口の堅さも条件と考えられます。

探偵に業務を依頼してくる人は、相当追い込まれた事情も持って、探偵を頼ってくることがあります。
そんな人の相談内容を、部外者にペラペラとしゃべるような人では務まらない仕事といえるでしょう。
世の中どこで誰と誰が繋がっているかは分かりません。口が堅いこともひとつの適正といえます。

探偵の業務ですが、深夜に業務を行うケースが少なくありません。
そう考えると夜型の人間の方がいいのでしょうか? これはそうとも限りません。

探偵業務の中にはもちろん深夜に至る業務もありますが、昼間の業務がないわけではありません。
夜型の人だけで務まるしごとではありませんので、この点に関してはあまり意識しないでいいでしょう。

ただし、仕事上深夜勤務の可能性があることは知っておきましょう。

探偵になれる人となれない人

こうして考えると、探偵になれる人となれない人の違いは何でしょう?

探偵の業務は確かに特殊な業務ではありますが、その適正は口が堅かったり、
忍耐力があったり、体力があったりということになります。

これ実は、普通のサラリーマンに求められるものと大きくは違いません。

要するに探偵事務所が求める人材も、普通の会社が求める人材も大きく違うということはなく、必要とされる人物像は、まじめに仕事と向き合い、実直に業務を行うことができる常識的な人材ということになります。

これは裏を返せば、誰でも丹恵智になれる可能性があるということにもなります。

もちろん探偵に必要なスキルはありますが、それは営業職でも経理職でも現場作業員でも同じこと。
必要なスキルは現場で身につけることができるということです。

探偵になりたいと考えている方は、探偵を特別な職業と考える必要はありません。
普通の職探しと同様に、真摯な姿勢で応募すれば、きっと希望に沿った結果が出るでしょう。

一応毎日の体力づくりだけはしておくといいでしょう。

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