探偵になる前に持っておきたい免許や資格
颯爽と事件を解決する名探偵は映画でもドラマでもおなじみのストーリーですが、日本でもそうした探偵を職業としている人は存在しています。
自分も探偵になろうと考える事や、探偵になるには資格が要るのかな?と興味本位で知りたくなる事があります。
探偵になるにはどういった資格がいるのか?
どんな資格があれば有利なのか?
探偵と資格や免許などに関して詳しくご紹介したいと思います。
探偵になるための資格とは?
日本で探偵として働こうと考えた場合、探偵事務所や興信所などの調査会社で従業員として働く際に特別に資格がいるという事はありません。
業者によっては自社での資格取得を必要とし、探偵学校に自費で通う必要がある業者もあるようですが、探偵になるのに国家資格のような資格は必要ありません
探偵になろうと思って調査会社に入れば探偵として働けると言えます。
しかし、探偵業を開業しようと思う際には「探偵業開業届出書」というものを公安委員会に提出する必要があります。
この届出を必要書類とともに提出し受理されると、探偵業届出証明書となりその業者固有の番号を割り振られます。
公安委員会にちゃんと探偵として開業する届出をしている証明で、これをしている事で、書類に不備があったり違法な手段での調査や悪質な調査を行ったりした場合に行政処分が下されてその情報を警視庁などで公開されます。
探偵になる為の国家資格はありませんが、探偵を開業しようと思えば届出を出す必要があるという事になります。
探偵について学ぶ
探偵になる際に資格は必要ないのですが、探偵の業務について学べる学校があります。
これは業者が主催しているものや探偵の各種団体が主催しているものと、様々な学校がありますが、こうした学校では探偵の主な業務である、尾行・張り込み・聞き込みなどのテクニックなどを詳しく学ぶ事ができます。
学ぶスタイルとして、座学メイン・実地メイン・通信教育といった形があり、個人の時間や求める学び方で学ぶ事ができます。
座学の学校では探偵や警察の元OBなどから調査方法やテクニックなど様々な事を学び、その中で同じ目的を持ち学ぶ人達やOBとの繋がりを持てるので人の繋がりを同時に作る事ができます。
こうした事から仕事をするに際して良い業者はどこかといった情報を得たり、就職を斡旋してくれる事もあるかも知れません。
実地メインの学校では、実際に尾行などの調査を行う中でテクニックなどを学んでいきます。
基本的に体で覚えるような学び方ですので、探偵として必要な動作や手法を身に着けていく事ができます。卒業後には早々に探偵として仕事を開始できるでしょう。
通信教育は日中仕事をしながらでも自分のペースで学んでいく事ができ、探偵への転職を考えている場合でも知識を身に着けていく事が可能です。
探偵としてのものの考え方は一般社会や会社の中でも役に立つ事が多く、時間や金銭に余裕のある場合は探偵になるという目的でなくてもスキルアップの一環として学んでも邪魔にはならない知識とも言えます。
探偵になるのに持っていると有利な資格
探偵になる為に資格は必要ありませんが、持っている事で調査の時だったり就職の時に有利となる資格があります。
探偵の業務では浮気調査や人探しなどの業務において対象者を尾行する事になります。
この時に車が必要になる事があるので、多くの探偵で車の免許を持っている事を採用の条件としている業者が多数です。
ペーパードライバーやサンデードライバーでなく普段から車に乗り慣れていると調査をスムーズに行う事ができるので、より良いと言えるでしょう。
バイクですと渋滞に左右される事なく対象者を追跡できたり、狭い場所なども追跡できるので持っていると重宝される免許だと言えます。
電気が関係する資格は多数ありますが、電気に関する知識があったり資格がある事は探偵になろうと考える時に有利な資格になります。
探偵は業務の中で沢山の機材を使い、その時々により必要な機材を使い分けて調査を行います。
なかには専門的な機材や特殊な機材などがあり、配線ミスで調査の証拠を押さえる事が出来ない可能性や機械の故障を招いてしまう事もあるので、知識が豊富だったり資格がある事で大変役に立つ資格だと言えます。
探偵では適切に調査を行う能力が必要とされます。
依頼者は真実を知りたいと思い依頼しますが、その真実を知りそれを立証する為の証拠などを集める事が探偵の仕事となります。
こうした業務に於いては、TVや映画で見るような華麗な探偵の姿ではなく地道に調査を行い証拠を積み上げるという忍耐力が必要となります。
こうした事から、飽き性や忍耐力のないタイプの人は探偵業務を続ける事は厳しくなる事も考えられ、忍耐力がありコツコツと仕事をこなすタイプの人よりも大きなストレスを抱えてしまう可能性があります。
そして探偵の主な業務は、尾行・張り込み・聞き込みとなる事から、これらに関する技術が必要とされます。
・尾行
尾行はただ付いて回ればいいというものではなく、対象者にバレる事なくずっと後を追うという事には高い技術力を要求されます。
上手く距離感を取りながら相手を尾行し、ずっと尾行されている事がバレないようにする為には、相手と目を合わせる事を避けたり、相手に顔を覚えられにくい行動をとる必要があります。
状況によってその距離感などの間合いを図り、人が少ない場所では距離をとって違和感を与えないように追跡したり、人混みや満員電車など密集度の高い場所では距離を縮めて見失う危険性を最小限にするなど、様々な技術を必要とします。
・張り込み
張り込みはTVだと編集によりすぐに対象者が出てきたりしますが、実際の張り込み現場は何時間も粘って張り込み上手くいく事もあれば空振りに終わる事も多数あります。
探偵の仕事はとにかく地道にコツコツと積み上げるしかないといえ、こうした作業の積み重ねで証拠を押さえる事に繋げていきます。
・聞き込み
探偵の行う聞き込みは警察のように警察手帳を見せてすぐに信頼を得るという事はありません。
相手に怪しまれないようにしながら、対象者にすぐに報告しないような人物を見極めて聞き込みをする必要があります。
こうして誰に聞くかという事は聞き込みの際に重要な事となり、沢山の人に聞き込みを行っても成果を得る事が出来ない事もあります。
この調査でも地道でコツコツと粘る必要があり、その中で聞き込む人を適切に判断する必要があるなどの技術力を必要とします。
まとめ
ここまで探偵になる為の資格や必要免許に関してご紹介してきましたが、これらの事から自動車免許があってコツコツと地道な仕事が好きな人の場合は適正もあると考えられます。
国家資格も必要ない事から、探偵になりたいと思えばなる事は可能です。多少の適正はあるかも知れませんが、事前にある程度の知識を学んでから探偵になる方法や探偵業者に入ってから仕事をする中で経験やノウハウを先輩などから学んでいく方法もあります。
ご紹介してきた事を、探偵になりたいと思った時や探偵になる道を考えてみた時に参考にして頂ければと思います。